ニュージーランドの公園や民家の花


ニュージーランドの町に咲く花は、世界中から集められた木々や草花が大半で、ニュージーランド原産のものは殆どないように思う。しかし、ニュージーランドの10月や11月頃は、日本なら春先から夏の間に順番に咲く花々が、同じ時期に競うように一度に咲いており、その豪華さと美しさはすばらしい。植物園や各名所はもちろん、民家の家々の花壇に咲く花も美しい。
 民家の庭は、何処でも道から眺められ、町を歩きながら誰とも知らない家の花を自由に楽しむことが出来る。特に大木になった石楠花(ロードデンドロン: Rhododendoron)が、家々の屋根を覆うばかりに盛りあがって咲いている様は、澄み切った青空に映えて、素晴らしい。
恐らく10月から11月にかけた季節なら、何処の町に行っても、素晴らしい花にめぐり会え、感動するに違いないと思う。 

北島オークランドのローズ・ガーデン 南島フランクトンの果物屋のローズ・ガーデン


クライストチャーチの民家に咲く
石楠花(Rhododendron)
クライストチャーチのボタニック・ガーデンの
石楠花(Rhododendron)


クライストチャーチ の ボタニック・ガーデンのアザレア クライストチャーチ の ボタニック・ガーデン、 スケッチ



クライストチャーチの公園の木









ハーグレー・パークやボタニック・ガーデンには世界各国から移植された大きな木が沢山ある。しかも公園内を一周するように流れる川沿いには花を咲かせる華やかな木も多くあり、のんびりと公園中を歩いて日本では見られない沢山の木々を楽しむことができる。

  

マロニエの木→


↓独特の色の葉を広げた大きな木




花祭りの時が花の綺麗なときとは限らない
  
2月中旬の真夏(と言っても暑くないが)に、クライストチャーチで、ガーデンフローラ(Garden Flora)という有名な花祭りが10日間ほど開かれる。世界一のガーデン・シティー(Garden City)の花祭りと宣伝され、日本でもツアーが組まれており、この時期にクライストチャーチの街は大勢の人で賑わう。

 しかし、この祭り、花の時期が終わった頃を狙った人寄せパンダの類ではないかと私は疑ってしまう。花で埋まっていたクライストチャーチも大分花が少なくなり、何時の間にか華やかさがなくなったなーと感じる頃に、この祭りが開かれる。どんなふうに花を見せるのかと思っていたが、僅かに特設会場に飾られた花や、バラなどごく限られた花を見るだけで、春の頃の花とは比べようもない。 ガーデン・フローラの祭りが開催されている間、クライストチャーチのあちこちを回ってみたが、結局、教会でのショー以外、見るべきものはなにもなかった。 

10月・11月頃の花真っ盛りのときに花祭りが開かれるなら、本当の意味の祭りになり、大いに楽しめると思うのだが。 




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