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 ニュージーランド
        
ニュージーランドの山の花は、ヨーロッパアルプスやカナダや日本の山の花と較べると目に付く花の種類が少ないように思う。ニュージーランドの山で華やかで多彩な高山植物の花を見るのはあまり期待できません。しかし、陽だまりの山の斜面などで清楚で美しい山の花を見ることはできます。
一方、春に公園や民家の庭先に咲く花は、それこそ多彩で豪華で素晴らしい。恐らくは10月から11月がベストと思うが、この頃にニュージーランドを訪れれば、その素晴らしさに感嘆の声を上げるに違いありません。
ということで、「山の花」の紹介とは別に「公園や民家の花」についても感想を述べてみました。

山の花
公園や民家の花

 <参考になる花のウェブサイト>

ニュージーランドの花を検索するのに役に立ったWeb サイトを参考に紹介します
Adobe Web Photo Gallery
ニュージーランドの主要な山の花が写真と学名でアルファベット順にリストされています。何の花かを探すのに手っ取り早いです。


山にはカラフルな花もありますが、大抵は外来種です。
 
 
@ルーピン(Lupine:ルピナス)

 ルピナスというカラフルな花がニュージーランドにも咲いているではないか、と問われれば、その通りです。山裾の小川のほとりに群生しており、とても綺麗です。
 しかしこの花、一時日本でも問題になったセイタカアワダチソウ同様、外国から入ってきて勢力を伸ばし自然のバランスを崩している曲者と云われています。

マウントクック周辺では除去されています。

ルーピン (Lupine:ルピナス)
猛烈に繁殖しているのは、マウントクックからクイーンズタウンに向かう途中の左側の小川。それにティアナウからミルホードサウンドに向かう左側の川で、一面ルピナスに覆われているのを車の窓から見ることができます。



A鬼エニシダ
 1000m近くの乾燥した低い山に11月頃登ると、全山真っ黄色の花で埋まった真っ只中に入りこむことがあります。日本でも春に園芸種として見ることができるエニシダ(金雀枝と書くそうだ)と同類のもので、見た目には見事としか言いようがない。

 しかし、その多くはコモン・ブローム(Common Broom)とか言う名前のもので、背丈以上の高さで密生して生い茂り、枝全体に鋭い棘があり、花の匂いは強烈で、近くを歩くと息苦しく、むせ返るほどの臭いです。
枝に触れたりすると棘で痛い目にあうと同時に、黄色の花粉がガバーと飛散し、頭からすっぽり黄色になります。歩いていても花粉症になりはしないかと心配になります。
クライストチャーチ(Christchurch)の南、マウント・
ハーバート(Mt Herbert)の真っ黄色な鬼エニシ

 夏にこの潅木の中を歩くと、パンパ‐ンとそこかしこで大きな音がする、何事かと良く良く見ると、種が鞘からはじけ飛ぶ音で、これまた凄まじい。我々は”鬼エニシダ”と呼んだ。この鬼エニシダは西ヨーロッパから入って来た厄介物で、猛烈な勢いで繁殖し、なかなか駆除ができないようだ。

 ニュージーランドの山に咲く、”華やかな花”があれば、それは一癖も二癖もある素性よろしくない花と考えた方が間違いがないようです。



ネイティブでも豪華な木の花がありました。ラタ(Rata)の木です 

華やかな花を咲かせるニュージーランドオリジナルの木があります。

1月にラタ(Rata)という真っ赤な花の木をスチュワート・アイランド(Stewart Island) のラキウラ・トラック (Rakiura Track)で見ました。ニュージーランドにもともとある木で、ねむの木(合歓木)の赤い花を、もっと大きく、もっと赤くしたしたような、華やかな花です。但し、ものすごく大きな木で、高い所で咲いていて、近くで花を見ることができなかった。落ちていた真っ赤な花と、この木の周りでキーキーと鳴くパラキート( Parakeet:インコ)の大きな声でやっとこの木が有るのが分かった。

氷河で有名なフランツ・ジョセフ・グレーシャー( Franz Josef Glacier )のアレックス・ノブ・トラック(Alex Knob Track)にラタ・ルックアウト(Rata Lookout) という名前がついた展望場所があった。近くにラタの木があるものと思うが、花の季節ではなかったらしく、どの木か分からなかった。結局この木の花はスチュアート島でしか見ることが出来なかった。
 
Rataの花
Stewart Island のパンフレットより借用、




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