白色の花 (高い背丈)



 シレネ・ブルガリス 
 Silene Vulgaris

 英; Bladder Campion 
 ナデシコ科 マンテマ族
友人からシレネ・ブルガリスの花の種をスイスで買ってきてくれと頼まれた。花の種が売られている店で探したが無い。店員にデジカメで撮った写真を見せて、この花の種はないかと聞いたら、この花はアルパイン・フラワーではない、雑草だ、その辺の道端にいくらでもある、と言われてしまった。
確かに、アルプスの何処でも見られる花ですが、雑草と言われてしまうにはもったいない清楚で可愛らしい花で大好きな花の1つです。




スイスのフィーシュ(Fiesch)の町で見た一面のシレネ・ブルガリス
各地で出合ったシレネ・ブルガリスの花をよく見ると、ガクの色が緑系から赤系と色々あり、花弁の色も白からピンク系と微妙に違います。日の当たり方の違いなのか、土壌の違いなのか、それとも特質なのか、と不思議に思っていました。
上の写真の所に来た時に、シレネ・ブルガリスだらけなので、花の中に入り1つ1つ見較べてみました。ありました、ありました、ガクの色が緑のものも赤色のものも、数は少ないですが花弁の色がピンクのものも中にあります。日当たりも、土も変わらない同じ場所に色々のシレネ・ブルガリスがありました。どうやらそれぞれの株が持つ特質のようです。
あちこちで撮った多彩なシレネ・ブルガリスを並べてみました。
 標準的なシレネ・ブルガリス
 花弁は白色、袋状のガクは薄いレンガ色
上の2枚はガクが濃いピンクのものと濃い赤のもの。ここまで色の濃いものはそんなに多くは見られない。
左のようにガクが緑のものも結構多く見る。
左の写真はチロルのエッツタールで見たもので、背丈も高く
ガクも花弁も一回り大きいものだった。
下の写真は花弁がピンクのもの。数は多くないので注意していないと気がつかない。


シレネ・ヌタンス
Silene nutans


英;Catchfly

ナデシコ科
マンテマ族 
 シレネ・ブルガリスを細身にしたような花

 この花を鮮やかな色に変身させたのではないかと思えるのが、ピンク色のシレネ・ディオイカ(Silene dioica)



アストランチア・マヨール 
Astrantia major
   


英;Astrantia


セリ科 アストランチア族



ハッとするような豪華な花
スイス、グリースアルプの近くで


園芸種として栽培されているようです

アストランチア・ミノール 
Astrantia minor
 

英;Masterwort 

セリ科 アストランチア属




ポリゴヌム・ビビバルム 
Polygonum viviparum


英;Alpine bistort  

タデ科 タデ属  (ムカゴトラノオ)




メラムフィルム・プラテンセ 
Melammpyrum pratense

英;Common Cow-wheat   

ゴマノハグサ科 ママコナ属




パラディセア・リリアストルム 
Paradisea Liliastrum


英; St. Bruno's Lily  

ユリ科 パラディセア属




サキシフラガ・パニクラタ  
Saxifraga Paniculata


英;Livelong Saxifrage 

ユキノシタ科 ユキノシタ属




エリオフォルム・アングスティフォリウム 
Eriophorum angustifolium 

英; Cotton Grass 

カヤツリグサ科 ワタスゲ属
スイスのブスアルプ(Bussalp)にて

エリオフォルム・スケウクゼリ
Eriophorum scheuchzeri


英; Cotton Grass 

カヤツリグサ科 ワタスゲ属
スイスのエッギスホルン(Eggishorn)下の小さな池で
 




コニウム・マクラタム 
Conium maculatum
 

英;Hemlock  

せり科 ドクニンジン属 

                

毒があるそうです。茎に紫の斑点がある 




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