3日目、 タウリパンパ〜パリア
     (Taullipampa〜Paria) 



歩いた日: 2007年6月6日

 コース:Taullipampa→(1hr05min)Zigzag start→(2hr25min)Punta Union (15min休憩)→(1hr)2番目の池 (昼食1h 10min)→(1hr 10min) Paria Tent
合計時間:5hr 40min   標高差: 登り500m、下り850m   最高標高:4750m 


朝起きると雲一つ無い快晴。
朝日の中に、南にアルテソンラフが、西にキタラフとアルパマヨが光り輝く。
アルテソンラフ(Artesonraju 6025m) キタラフ(Quitaraju6036m 左) と アルパマヨ(Alpamayo 5947m 右)

今日はトレッキングの前半のハイライト、標高4760mのウニオン峠(Punta Union)を越える日だ。左のタウリラフのピークから伸びた稜線の鞍部が目指す峠だが、キャンプ場からは峠はまだ大分高く見える。
8時前に出発。約1時間はなだらかな登りだが、その後はジグザクの急坂になる。標高4000m以上の急な登りはつらい。

タウリラフ(Taulliraju 5830m)が左に見えたり、背後になったり、正面に見えたりしながら、ジグザグをゆっくり歩く。次第に高度が上がる。
ウニオン峠への登り、 山はタウリラフ(Taulliraju 5830m)


左下を見るとタウリコチャ湖が荒々しい岩の下にポカッと現れた。ほっと一息ついて、更に上る。峠が見え出したが中々近づかない。正面に表示板が見えた。やっと着いた。前半の最高標高地のウニオン峠に着いた。表示板に4760mとある。

タウリコチャ湖(L. Taullicocha) 
後の山はリンリフィルカ(Rinrijirca 5810m)
ウニオン峠(Punta Union、4760m) 


本当の峠はこの表示板より少し登った稜線の岩をくり抜いた所だが、そこは周りを岩に囲まれていて見晴らしが悪い。南側の稜線にそって少し登ると360度の展望が開けた。
西側を見ると、登ってきたタンタクルスの谷と湖が下に遥か遠くに続き、その右上には一際高く真っ白なキタラフの三角錐が聳え、左にはアルテソンラフの丸い白いピークが威容を誇る。空は雲一つ無い吸い込まれるような青の世界が広がっている。

 山は左からピラミデ(5885m)、アルテソンラフ(Artesonraju 6025m)、右白い三角錐のキタラフ(Quitaraju 6036m)、その左肩のピークはサンタクルス(Santa Cruz 6241m) 
谷の奥に通ってきたハトゥンコチャ湖(Jatuncocha 3900m)が見える
  


タウリラフ(Taulliraju 5830m)


北を見れば、1日目から遠く正面に見えていたタウリラフが、今ここでは峠へ張り出した稜線上に滝のような氷河を吊り下げて大きくそそり立っている。目の前に手の届きそうな距離に見える。


このタウリラフから東に伸びて
尖ったピークがあるが地図には名前が書いてない。この程度の山では名前は無いらしい。

タウリラフ(Taulliraju 5830m)の無名の前峰


南は稜線の陰になり、良く見えないが、それでも最高峰のワスカランのピークが顔を出し、チョピカルキの真っ白な三角柱が聳え、左には明日以降その麓に行くルリエオチャのどっしりと山並みが見える。目の前の稜線を南にもっと進めば、もっと景色は良くなるのだろうが、トレイルは無い。諦めて峠に戻る。
快晴だが峠は風が強くさすがに寒い。15分ほどの休憩で東側に下り始める。

 山は左からルリエオチャ(Rurieocha 6036m)、中央チョピカルキ(Chopicalqui 5354m)、右の白いピークはワスカラン(Huascaran 6768m)


急な下りをジグザグにどんどん下りる。別に危険なところはない。振り向くと、通って来た峠が壁のように見え、その右に背丈が大分低くなったタウリラフの姿が見える。名無しの前峰が次第に大きく見え出す。

中央の山はタウリラフ(Taulliraju 5830m)
左端近くに岩が欠けたように見える所がウニオン峠(Punta Union 4760m)


         上ってきたロバ隊


ジグザグ道で、反対方向から登ってきたパーティーとそのロバ隊に出合った。急な登りをロバはスイスイと歩いてくる。後から続く6人ほどのパーティーの吐く息は荒い。東側から上るこの登りのほうがきつそうだ。通り過ぎるのを暫く待って出発。

登りでは我々夫婦よりいつも遥か先を歩いていた同行のヨーロッパ人二人は、下りになるとスピードが遅くなり、我々の方が早くなる。
ヨーロッパ人は概ね上りは得意だが下りは不得手のようだ。
一つ目の池の横を通りどんどん下る。

ジグザグが終わり、なだらかな草原状になり、2つ目の池の近くで昼食。峠からはさほど大きく見えなかったタウリラフの前峰が、ここからは大きくどっしりとしてみえる。
1時間以上休憩して出発。下る谷は広々としており、右手前方にはチョピカルキの山が聳えて見える。
ウニオン峠を越えてからは、見える景色が大きく変わった。

振り返る、タウリラフの前峰 谷を下る、前方右はチョピカルキ(Chopicalqui 5354m)  


チャクララフ(Chacraraju 6112m)


暫く進むとガイドが指を指す。右の谷合に突然異様な山が顔を出した。チャクララフ(Chacraraju 6112m)の山だ。歩いている間に直ぐ山に隠れて見えなくなってしまうので、教えてもらわないと見過ごしてしまう。
この山の西側は、ラグーナ69の湖を囲むようにして聳えている山だが、ここ東側から見る山の形は大分違って見える。


パリア(Paria)キャンプ



谷が広がり、右手のパリア(Paria)谷と合流するあたりに、今日の宿泊地パリアキャンプにテントを張ってロバ隊が待っていた。
毎日のことだが、朝、我々が出発した後にテントをたたみ、我々が着く前にはもう次のキャンプ場にテントが立っている。彼らのスピードには感心する。


夕方、消化不良のような感じで胃の調子が悪く、食欲があまり無い。昼食を食べ過ぎたせいかもしれない。標高の高い所では食べ過ぎも良くないようだ。夕食はスープやパンで腹ごしらえして、なるべく胃に負担のかかるものは食べずに過ごす。Mieは特に問題無さそうだ。



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