4.山歩きを表現する言葉
( 山歩きを表わす類似言葉は”山”ほどあるが )

          

 
ホームページを作っていて、どの言葉が適切なのか分からなくなる。日本語でも、登山、山登り、山歩き、山行、山旅、登攀などがあり、これにピクニック、ハイキング、ウォーキング、トレッキング、トランピング、ワンダリング(ワンデルング)、バックパッキング、クライミングなどの外来語が加わる。正しいか自信がないが、整理してみた。

登山  :何にでも使われる。
山登り:単なる「登山」の訓読み。但し高い技術は含まない感じ
山歩き:一般コースを歩く場合に使われる
山行  :「山歩き」と同じように使われる
山旅  :例えば、「尾瀬沼と至仏山縦断の山旅」、などと使われる。造語?
登攀  :岸壁をよじ登ること
 
 一般登山道のコース案内書などを読むと、上から4っつ目までの言葉は、通常何の区別も無くランダムに使われていて、言葉に違いが無いように見える。
 
 カタカナの外来語の意味やニュアンスは、外国で使われている本来のものと少し異なって使われているように思うので、ざーと外国での使われ方を調べてみた。

Picnic(ピクニック):野山に歩いて行って食事をすること(食事無しでは使わない)
Hiking(ハイキング):慎重な準備と充分な装備をして野山をかなりの距離歩くことを指す。ア
ルプスやロッキーマウンテンの一般登山道のコース案内書には、数時間から、かなり長い日数
のテント泊まりの山歩きまで、全てをHikingと呼んでいる。日本の使われ方とは大分違う。
Walking(ウォーキング):ニュージーランドでは日帰りの山歩き全般に使われている。主に平
地を早足で歩くことのみに使われている日本とは、少しニュアンスが違う。
Trekking(トレッキング):山小屋やテントに泊まりながら山を歩くこと。長い道のりを苦労して
歩く意味を持つようだ。日本では野山を歩くこと全般に広く使われているように見える。
Tramping(トランピング):ニュージーランドで使われている。Trekkingと同じ使い方だが、
野性味溢れた長距離の山歩きのニュアンスを持つ。

Wandering(ワンダリング)
:野山を歩きまわること。案内書などで、最近あまり見ない言葉
Backpacking(バックパッキング):食料や宿泊用具一式を担いで野山を歩くこと。
Climbing(クライミング):高い技術を必要とする登山
  
Alpine Climbing (アルパイン・クライミング)ザイルや道具を使った登頂や登攀
  
Rock Climbing (ロック・クライミング)ザイルや道具を使った岩登り
  
Ice Climbing (アイス・クライミング)ザイルや道具を使った氷壁登り 
  
Free Climbing (フリー・クライミング)道具を使わず素手で登る岩登り
Scrambling (スクランブリング)ザイルを使わず頂上を目指す登攀
Mountaineering(マウンテェナリング)スポーツとしての登山

ということで、私のホームペーのタイトルにはHiking が良いと思ったが、日本語にすると少し違うような気もするので「山歩き」にした。
なお、「岳人」や「山と渓谷」の雑誌を本屋で立ち読みすると、上記のようなカタカナ語は広告には出てきても、本文中には使われていないようにみえる。
 






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